2017年12月30日土曜日

新刊 「 Fashion and Make-up of Edo Beauties Seen in Ukiyo-e Prints」

版元ドットコム 更新情報 December 26, 2017 at 03:00PM
【外部リンク】
新刊 「 Fashion and Make-up of Edo Beauties Seen in Ukiyo-e Prints」

ポーラ文化研究所は、1976年の創立より41年にわたり、古今東西の化粧史、化粧道具、化粧意識など化粧に関わる幅広い研究活動を行い、その成果を出版物やホームページ、展示などで情報発信しています。
2017年1月に「浮世絵にみる江戸美人のよそおい」を発行しましたが、その英語翻訳版「 Fashion and Make-up of Edo Beauties Seen in Ukiyo-e Prints」が2018年2月に刊行されます。

この書籍は、
ポーラ文化研究所が所蔵する貴重な浮世絵コレクションの中から、江戸時代の美人画を中心に編集し、当時の女性たちの化粧や髪型、衣裳を中心に、職業や身分の違い、生活の様子など、細部の描写まで1点ずつ詳しく読み解いています。図版を大きく扱った迫力あるページ構成で、粋なよそおいを鑑賞できると共に今までとは一味ちがった浮世絵の見方ができる一冊です。

「 Fashion and Make-up of Edo Beauties Seen in Ukiyo-e Prints」
A4判 126P 定価(本体3,000円+税)
発行日2018年2月15日
ISBN 978-4-89478-010-1


<中面>

One Hundred Poems Each by a Different Poet, Likened to the Ogura Version: No. 48, Priest Egyō
Ogura gi hyakunin isshu, shijū hachi ban, Egyō hōshi

Kōchōrō Toyokuni
ca. Kōka 4 (1847)

Washing the face using a tub
The woman is wringing out a tenugui in a large tub filled with water. It would seem that what is hanging over the rim of the tub is probably a rice-bran bag, suggesting that she has just washed her face. Behind her is a black dressing table, which she is probably about to assemble so that she can use the table. She is wearing a striped kimono and her hair is in the tsubushi-Shimada style.

小倉擬百人一首 四十八番 恵慶法師 香蝶楼豊国 弘化4年頃
盥で洗顔
大きな盥に水をはり、手ぬぐいを絞っている。縁に掛けてあるのは糠袋であろう。顔を洗ったところか。後ろには、黒の鏡台が見えている。これから組み立てて使うのだろう。縞の着物に髪は潰し島田である。……

 

ポーラ化粧文化情報センターのミニ展示
「江戸時代のスキンケア」

ポーラ化粧文化情報センターは、化粧と文化に関わる書籍、約15000冊を所蔵しており、化粧文化の専門図書館として、無料で一般公開しています。
その中で、2017年11月1日から2018年4月18日まで展示されている小企画シリーズ「歴史のなかのよそおい20 江戸時代のスキンケア」をご紹介します。

顔を洗う、化粧水で肌を整えるといったスキンケアは、現代女性にとって欠かせない生活習慣となっています。こうしたスキンケアは、今から150年前の江戸時代にも行われていました。当時のスキンケアの様子は、今の私たちと変わらないものです。

① 洗顔と洗顔料
洗顔には、糠(ぬか)と洗い粉(あらいこ)と呼ばれる洗顔料を使っていました。
糠は、肌をしっとりさせてくれる効果がありました。一方、洗い粉は、小豆などの豆の粉をベースに数種類の生薬や香料をまぜたもので、豆の粉にはサポニンと呼ばれる発泡性の強い物質が含まれ、肌の汚れを落とすことができました。
洗い方は、絹や木綿の布を袋状にぬった「糠ぶくろ」の中に糠や洗い粉を入れ、お湯に浸してぎゅっと絞り、顔や首などをこすり、洗い流しました。

② 化粧水
多くの女性は、化粧水を手作りしていたといいます。
江戸時代の美容書『都風俗化粧伝』1813年発行には、蘭引(らんびき)という蒸留器を使っての手作り化粧水「花の露」の作り方が書かれています。


糠袋(復元)と蘭引
 

<新春キャンペーンのご案内>
以下のポーラ文化研究所のツイッターにアクセス、フォロワーになってご来館いただいたお客様へ「オリジナルクリアファイル」をプレゼントしております。(ミニ展示終了の2018年4月18日まで)
皆様のご来場をお待ちしております。
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